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ROXレポート|後編 ─ ロボコン大会本番の熱気を余すところなくお届け! ─
岡野バルブ製造は「日本一クリエイティブなロボコン」である「ROX(Robotics Open Exchange)」に、昨年に続いて協賛企業として参加しました。
ROXとは、日本のハードウェア技術を支える“熱源”を生み出すことを目的に、株式会社モルテンが主催する新しいコミュニティの形成を目指すロボットコンテストです。競技だけでなく、技術・アイデア・人脈の“交換”を重視し、企業と学生とのタッグによって世代や専門領域を超えて交わる場として展開しています。
当社は今年、九州工業大学飯塚キャンパスのロボコンチーム「RoDEP」、北九州高専の久池井研究室チームとともにROXに挑みました。レポ後編となる今回は、8月22日(金)、23日(土)に開催された本番の様子を中心にお届けします!
▪️高校野球にも負けない熱気と興奮
8月23日(土)、モルテン本社内にあるテクニカルセンター「the Box」には、高専1年生から大学院1年生までの学生が所属する11チームが集結。会場各所でモーター音や指示の声が響き渡り、学生たちの緊張と集中が入り混じる雰囲気は、同じ日に甲子園球場で決勝戦が繰り広げられていた高校球児を彷彿とさせるものでした。
「日本一クリエイティブなロボコン」を掲げるROXは、音響や照明、MCによる演出にもこだわったユニークな大会です。他のロボコンのように技術力の高さを競いつつ、会場はまるでライブイベントのように盛り上がりました。
【GAME詳細はこちら】
GAME1:オートスパイク 障害物を通過、クリアしながら、ライントレース完走するまでのタイムを競う
GAME2:レイアップヒル シュートを2本決めるまでのタイムを競う
GAME3:ロングシュート 2か所のゴールにシュートを1本ずつ決めるまでのタイムを競う
▪️九州工業大学RoDEP――1・2・3すべてのゲームで優勝 し、 総合優勝に!
RoDEPは、災害救助をテーマしたロボットの制作を通じて「レスキューロボカップ全国大会優勝」を目指す九州工業大学・飯塚キャンパスのサークルです。今年はロボコン未経験の1年生が多く加わりましたが、チームのステップアップを目的に「いきなり難しい大会に出るのはハードルが高いけれど、ROXなら挑戦できる!」とエントリーしてくれました。
大会に向けては授業の合間や放課後、休日などの時間を充て、部長である修士1年生の笹原さんを中心に設計を繰り返し、それぞれの役割をこなすことでチームの一体感を高めていきました。完成度を追い求めた周到な準備ぶりは、会場入り後に効果が発揮されることになりました。
他チームが会場での調整で悪戦苦闘する中、RoDEPは持ち込んだ完成品で競技直前までログを確認。イメージトレーニングを繰り返し、通信エラーや操縦トラブルの可能性を1つずつ潰していく“リスク洗い出し”の徹底ぶりは、勝利への執念そのもので見ている側にも緊張感が伝わるほどでした。
迎えた競技本番では、予選・決勝すべてのゲームで1位を獲得。実力、そして周到な準備による圧倒的な強さを発揮して総合優勝を果たしました!
プロマネ笹原君(右)とテクニカルリーダーの亀井君(真ん中)で最終チェック中
RoDEP(ロボコンサークル)の仲間たちも応援に駆けつけてくれました!
操縦士の橋口君(右)とテクニカルリーダー亀井君(左)がロボットと一緒にフィールドで戦います!
総合優勝!おめでとう!!
【 リーダー笹原さんのコメント】
ROXは過去に経験のないほどド派手で、終始圧倒されました。開催・協賛していただいた企業の方々には感謝しかありません。結果として全3部門で1位に加え、総合優勝を勝ち取れたことは素直に嬉しいです。一方で、後輩の設計を十分に活かせない場面もあり、マネジメント面での力不足を痛感しました。計画性に課題を残した大会でしたが、この反省と経験を糧に、今後のロボット製作に活かしていきます。
▪️北九州高専(久池井研)――初挑戦ながら堂々のパフォーマンス!
北九州高専からは、知能ロボットシステムコース・久池井研究室に所属する5年生がエントリー。普段は研究室で実践的な開発や研究に取り組んでいますが、競技形式のロボット制作は全員が初めてとなります。
準備段階では研究室で培った知見を短期間で試合仕様に落とし込み、トラブルにも慌てることなく互いを支え合う姿勢が印象的でした。初めてプログラミングに挑戦したメンバーも同じ学校の仲間に助けを借りながら食らいつき、大会前夜まで粘り強く開発を続けました。
北九州高専チームは、出場チームの中でもひときわ「おもしろいことをやりたい!」という思いが際立っていました。
大型3Dプリンタで成形したオリジナル造形は存在感を放ち、観客の目を引きました。さらにGame3では、各チームがロボットからボールを転がしてゴールを狙う中、あえてミニ四駆を使ってボールを運ぶという奇抜でユニークな発想。その独創性と遊び心が会場を沸かせました。
総合順位は9位。初挑戦ながらも健闘を見せました!!
入場中!みんな表情がかっこよかったです!
試合の合間も素敵な笑顔が輝いていました!
試合の合間の準備、調整に余念がありません!
感想戦での「とにかく面白いことがしたかった」という話に、会場みんながワクワクしました!!
【 リーダー髙尾さんのコメント】
我々はこれまでロボコン等の大会に出場した経験がなく、ロボット製作に関する知識も他 チームと比べると十分ではなかったです。しかし、ROX に参加したことで、チームで協力 しながら課題を解決する力や、ロボット製作の技術、そして期限内に製作するマネジメン ト能力などを培うことができました。勝敗に関わらず、この経験は自身の成長に繋がった と感じています。最後に、ご支援いただいた岡野バルブ製造株式会社様、モルテン様をは じめ、スポンサー企業の皆様に心より感謝申し上げます。貴重な機会をいただき、本当に ありがとうございました。
大会最後の集合写真参加学生、スポンサー企業、そして大会を盛り上げてくださった方々皆さんで!
▪️当社 PR CREATIVE TEAMー実はユニフォーム+スタッフTのデザインをしてました!ー
昨年に引き続きアパレル関連のデザインを担当。会場デザインを始めとするクリエィティブモチーフのネオンイメージを踏襲しつつ、ハードウェアへの熱源を表現すべく、マイクロチップやエナジーを彷彿させるグラフィックや背番号タイポグラフィを起こし、デザインに落とし込みました。
▪️最後に
今年のROXでも、学生たちが競技中に見せる必死な姿に胸を打たれ、解説で伝えられる一人ひとりのストーリーに共感し、そして深く感動しました。会場の熱気はまるで甲子園のようで、観客としてただ眺める以上の「胸が熱くなる体験」がそこにはありました。
こうした感情が大きく揺さぶられる瞬間の積み重ねこそが、次に応援したいと思う人を増やし、「自分も参加してみたい」と挑戦の輪を広げる原動力になると感じました。当社としてもこの大会が今後さらに多くの人に広まり、次世代のエンジニアを後押しする舞台となることを心から期待しています!
■ 岡野バルブは若手エンジニアの挑戦を応援します!
岡野バルブは、若手エンジニアの“やってみたい”を応援しています。
「ものづくりを仕事にしたい」「技術を現場で試してみたい」そんな思いがある方は、ぜひ一緒にチャレンジしてみませんか?