お知らせ
【ROXレポ|前編】─学生とのロボット開発がスタート ─

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【ROXレポ|前編】─学生とのロボット開発がスタート ─

2025年8月4日
イベント

今年、岡野バルブ製造は「日本一クリエイティブなロボコン」である「ROX(Robotics Open Exchange)」に、昨年に続き協賛企業として参加します。

ROXとは、日本のハードウェア技術の優位性復活を支える“熱源”を生み出すことを目的に、株式会社モルテンが主催する「日本一クリエイティブなロボコン」を目指した新しいコミュニティ型ロボットコンテスト。企業と学生がタッグを組んで出場します。競技だけでなく、技術・アイデア・人脈の“交換”を重視し、世代や専門領域を超えて多様な人々が交わる交流の場として展開されています。

岡野バルブは、今年も学生たちとタッグを組みROXに挑戦中!!今回タッグを組んだのは、九州工業大学飯塚キャンパスのロボコンチーム(RoDEP)と、北九州高専チーム(久池井研究室)です!今回は、この2チームの魅力を紹介したいと思います!

 

■ 九州工業大学ロボコンチーム(RoDEP)        
RoDEPは、災害救助をテーマにしたレスキューロボットコンテストへの出場を活動の目的とする、ロボコンサークルです。これまで3人で活動してきたチームですが、今年はなんと1年生が一気に12人も加入し、総勢15人の大所帯に。
本来は「レスキューロボカップ全国大会での優勝」を目指して活動していますが、今年はロボコン未経験の1年生が多く加わったこともあり、「いきなり難しい大会に出るのはハードルが高いけれど、ROXなら挑戦できる!」と、チームのステップアップの機会としてこのイベントにエントリーしてくれました。

 

■ チームを引っ張る部長!
今回、チームをまとめているのは、修士1年生の笹原さん。
高専時代から長年ロボコンに関わり、今年は“後輩を育てたい”と活動をリードしています。
「全然教えてないですよ。全部自分たちでやるんです。後輩の成長のための大会というのが一番の目的なので。」
部長としての責任を持ちながらも、「手を出しすぎず、でも見捨てず」の絶妙な距離感で、後輩たちと一緒に挑戦する姿が印象的です。

(*左:部長・笹原さん、右:設計担当・伊勢さん)

 

■ 設計は大学2年生が担当
設計を任されたのは、2年生の伊勢さん。もちろん部長のサポートはありますが、基本的には自分たちで設計し、何度も部長からフィードバックをもらいながら改良を重ねています。
「3回くらい設計をやり直しました。最終的には部長のアイデアにはなったけど、形にできたことが嬉しいです」
“自分のアイデアが現実になる”経験は、ものづくりを志す学生にとって何よりの刺激です。

 

■ 休みの日も開発に!
開発は授業の合間や放課後、そして休日を使って進行中。
週末には笹原さんの母校の熊本高専に赴き、工作機械を借りて部品を加工。決して近くはない距離ですが、自分たちの手で作ることにこだわっています。
「正直遠いなとか感じたことはない。ただ作りたい、そこしかないです。」
そんな言葉に、ものづくりへの熱量の高さを感じました。

■ 北九州工業高等専門学校チーム             
北九州高専からは、知能ロボットシステムコース・久池井研究室に所属する5年生がエントリー。普段は研究室で実践的な開発や研究課題に取り組んでいる彼らですが、こうした競技形式のロボット制作は今回が初めて。
研究で培った知見をどう活かすか、どう融合するか──その試行錯誤の過程もこのチームの大きな魅力です。

 

■ 未経験からの挑戦。仲間の力で壁を越える。
メンバー全員がロボコン初挑戦という北九州高専チーム。
最初はロボコンの設計やルールの理解に戸惑い、苦戦する場面も多くありましたが、「正直、初めての経験で不安もあるけど、自信はあります」と学生たちは前向きに語ります。
特に今回は、初めて扱うプログラミング言語にも挑戦しており、つまずく場面もありましたが、わからない部分は同じ高専の他学科の仲間たちに相談しながら、助け合って一歩ずつ着実に前進しています。

 

■ 目標は、昨年を超える「優勝」
実は北九州高専チーム、昨年のROXでは先輩たちが準優勝という輝かしい実績を残しています。今年はその先輩たちから、設計の考え方や試合での工夫などを教わりながら、チーム一丸となって準備を進行中。
「今年は優勝を目指します」と語る表情は真剣そのもの。
先輩から受け継いだ技術と想いを胸に、自分たちのロボットで頂点を狙います。

 

■ 学生の“ものづくりへの熱”をサポート――経営企画室所属・ロボット開発責任者 下田さん
ROXを社内で引っ張っているのが、当社のロボット責任者・下田さん。
Panasonicやベンチャー企業でCTO/COOを務めた経歴を持つエンジニアで、ロボット開発や製造業の現場経験も豊富。そうした専門性を持ちながらも、学生たちの挑戦に対してはいつも真摯に寄り添い、情熱をもって向き合ってくださっています。
「 学生たちの目がキラキラしてるんです。学生たちの想いにまっすぐに応えてあげたい。」
これまでの下田さんの知識やノウハウを伝えるだけでなく、学生が設計を自分でできるような声かけ、サポートの姿勢を大切にしているのが印象的です。

(真ん中:岡野バルブのロボット開発責任者・下田さん)

ROXロボコンは8月23日(土)もうすぐ!
どんなロボットが完成するのか、そして本番でどんなドラマが生まれるのか──
続きは岡野バルブの公式Xとレポ後編で!

 

■ 岡野バルブは若手エンジニアの挑戦を応援します!
岡野バルブは、若手エンジニアの“やってみたい”を応援しています。
「ものづくりを仕事にしたい」「技術を現場で試してみたい」そんな思いがある方は、ぜひ一緒にチャレンジしてみませんか?

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