依然として相当な経済規模をもつ国内設備産業、多くのITベンダーがこの産業にアプローチしているであろうにも関わらずDXはあまり進展していない。この難易度の高い課題になぜOKANOは取り組むのだろうか。
堀口:「我々は100年に渡り製造業を営むとともに、発電所という大規模プラント内部でメンテナンス実務に携わってきました。設備産業における、実態、実情、空気、痛みといったものを当事者として肌で理解し、時にはユーザー以上にユーザー目線に立てる存在です。また、当社は数年前よりDXの旗を掲げ、それから試行錯誤を繰り返し、多くの知見、パートナー、ネットワークを得て、今も日々それは拡大しています。我々以外に誰がやる、と自負していますし、何よりもOKANOが100年間魂を注いできたこの業界をこのままで終わらせやしないぞという使命感が我々の原動力です。」
プラント、工場においては構成機器のひとつに過ぎないバルブ。そのメーカーであるOKANOが装置産業全体のDXへ向けて挑戦を始めている。